【メリット・デメリット】大学院から研究室を変える(理系)

研究室変更 院試 院進 研究生活

今回は、大学院から研究室を変更するメリット・デメリットについて、解説していきます。

大学院から研究室を変えたいと思っているんだけど。。。

メリット・デメリットとかあるの?

実際に、修士課程から大学院と研究室を変えた自分が感じた、
メリット・デメリットを解説します!

まず、結論から言うと、

下記のように、「メリット4つ・デメリット3つ」です!

研究室を変えるメリット
○ 自分の好きな研究分野を選べる
○ 研究の幅が広がる
○ コミュニティーの幅が広がる
○ 就活で有利になる
研究室を変えるデメリット
△ 研究成果がリセットされる
△ 院試に落ちるリスク
△ 新たな環境に慣れるのに苦労する

それぞれ詳しく教えて欲しい!

順を追って詳しく解説していきます!

この記事でわかること
① 大学院から研究室を変えている人の実態
② 研究室変更のメリット・デメリット

まずは、大学院から研究室を変えている人の実態から説明します!

大学院から研究室を変えるとは?

通称、「研究室ロンダリング」と呼ばれています。

思っているよりも、研究室ロンダリングをする人は多いです。

思い切って大学自体を変える人も多いので、ここでは大学自体を変える人の事例を取り上げてみます。

(大学院自体を変えるときは、「学歴ロンダリング」と呼ばれています。)

学歴ロンダリングとは?

学歴ロンダリングの定義は、大学院進学の際に自身の出身大学よりもさらに上のレベルの大学院に進学することです。

出典:「学歴ロンダリングもありじゃない?」外資就活

東大の大学院の例をあげて説明します!

参考:「大学院学生の入学者状況」東京大学

上のグラフは、「2019年の東京大学大学院入学者の内、東京大学から進学した人と、他大学から進学した人の割合」を示しています。

東大の大学院入学者には、かなり多くの他大学からの入学生がいることが分かります。

研究科によってその割合はバラバラですが、

およそ半分ぐらいの大学院生は、他大学の卒業生です。

他大学でもこの様な傾向は見られます。

要するに、研究室を変えることは普通なんだね!

メリットはあるの?

 

これから実際に大学院・研究室を変えた私が感じたメリット・デメリットを説明します!

 

メリット

・自分の好きな研究分野を選べる
・研究の幅が広がる
・コミュニティーの幅が広がる
・就活で有利になる

自分の好きな研究室を選べる

一つ目のメリットは、「好きな研究室を選べる」ことです。

具体的には、好きな研究分野を選べます。

大学4年生の方なら、実際に自分の研究を始めてみて、もっとこういう研究をしてみたいという具体的な興味を持ち始める人もいるのではないでしょうか?

「同じ研究分野でも、もっとこういう研究がしてみたい。」

「逆に、全く違う分野に挑んでみたい。」

こう思っている人は、研究室を変えてみるのがおすすめです。

なぜなら、研究室を変えるときは、

自分の興味がある研究室を選べる上に、教授と実際に話して、研究テーマを選べる機会があるからです。

さらには、

「応用や実用化を目指して、共同研究を活発に行っている研究室がいい」

「使いたい実験機器や実験材料が充実している財力のある研究室がいい」

など人によって良い研究室の基準は様々です。

皆さんも、何を重要視するかを決めて、自分の好きな研究室を選んで下さい。

 

研究の幅が広がる

二つ目のメリットは、「研究の幅が広がる」ことです。

実際に、一生ただ一つだけの研究分野の研究を続ける人は少ないです。

なぜなら、一つの研究テーマにこだわるよりも、近い研究分野の異なるテーマに関する研究をする方が、

自分の研究の専門性の幅が広がるからです。

さらには、異分野の融合によりイノベーションも生まれやすくなります。

私は、社会人とアカデミアどちらに進むにしても、研究の幅が広い方が将来役に立つと考えます。

 

コミュニティーの幅が広がる

三つ目のメリットは、「コミュニティーの幅が広がる」ことです。

研究室を変えることで、異なる教員や先輩から学ぶことができます。

その分、優秀な方に出会える機会が増えます。

尊敬できる方々を見つけて、その人から研究に関することをどんどん吸収しましょう。

 

就活で有利になる

4つ目のメリットは、「就活で有利になる」ことです。

普通であれば、そのまま同じ研究室に進学するはずです。

そんな中で、敢えて違う研究室に挑戦しているわけですから、

チャレンジ精神や研究意欲のアピールに繋がると思います。

 

デメリット

・研究成果がリセットされる
・院試に落ちるリスク
・新たな環境に慣れるのに苦労する

研究成果がリセットされる

一つ目のデメリットは、「研究成果がリセットされる」ことです。

研究室を変更すると、新たな分野を勉強しなければならなくなります。

分野が大きく異なる研究室に入った場合は尚更です。

実験手法から研究背景に至るまで、様々な新しいことを勉強する必要があります。

また、卒業までの時間も長くありませんから、

新たなデータを出さなければいけないというプレッシャーもあるでしょう。

 

しかし、逆にいうとこれは一から研究をやり直せるチャンスでもあります。

学部時代に研究で失敗したなという経験がある人は

学部で培った経験をもとに、実験を効率よく進めたり、

研究計画をしっかり立てて研究を進めたりすることによって、

内部生との差を縮めることができるだけでなく、

それ以上の成果を創出できる可能性もあります。

 

院試に落ちるリスク

二つ目のデメリットは、「院試に落ちるリスク」です。

人気の研究室は、あなたと同じ様に全国の大学から希望者がいるため、倍率が高いです。

しかし、このことは研究室を変えなくても同じことが言えると思います。

研究室見学をした際は、内部の人に院試の対策法などを質問して、

万全な試験対策をしましょう。

 

新たな環境に慣れるのに苦労する

三つ目のデメリットは、「新たな環境に慣れるのに苦労する」ことです。

研究室や大学院を変えると、実験環境や人間関係もガラリと変わるので、苦労する人も多いかもしれません。

しかし、冒頭で説明した通り、東大の大学院入学者の約半数は他大学卒業者です。

大学院から研究の環境を変える人はかなり多くそれが普通なので、そこまで心配する必要はないと思います。

周りにも研究室を変えたいと思っている同志がいると思うので、そんな人と一緒に頑張りましょう。

 

まとめ

大学院から研究室を変更するメリット・デメリットに関して色々述べましたが、

どの項目を重視するかは人それぞれです。

「ブラック研究室から抜け出したい」

「もっと面白い研究がしたい」

「より偏差値の高い大学で学んでみたい」

などキッカケは十人十色です。

大学院も修士課程は2年間とあっという間です。

皆さんには、後悔のない大学院生活を送って欲しいと思います。

 

 

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