「お金を借りるのはなんだか不安」
「奨学金を借りようか悩んでいる」
そんな方々に向けて、大学と大学院で奨学金を受給した自分が感じたことを説明します。
・学業、研究活動、サークル、部活、バイト、課外活動など様々なことを両立させたい人
・バイトに明け暮れる学生生活は嫌だと思う人
・親に負担をかけずに学生生活を送りたい人
・理系の学生で研究活動に没頭したい人
上記に当てはまる人は、奨学金を利用した方が良いと思います。
理由を順を追って説明します。
奨学金とは?
奨学金とは
経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行い、また、経済・社会情勢等を踏まえ、学生等が安心して学べるよう、「貸与」または「給付」する制度です。
引用:JASSO https://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/index.html
奨学金には、様々な種類があります。
代表的なものは、日本学生支援機構(JASSO)が行っているものです。
今回は、JASSOの貸与型奨学金について解説しようと思います。
・第一種(利子なし)
・第二種(利子あり)
奨学金の種類は2種類で、利子の有無で分けられます。
奨学金を受けるためには、審査を通過しなければなりません。
合格基準は、どちらとも「学力」と「家計」です。
第二種の方が審査基準が緩くなっています。
受給可能な金額は、大学の区分などによって異なりますが、
およそ月に5万円ほどです。
返済は、卒業半年後から開始します。
(詳しくは、JASSOのHPを参照してください。)
奨学金のメリット

・親に頼らずに学生生活を送れる
・バイトに当てていた時間を自由に使える
・優れた業績を残すと、返済免除になる可能性がある
親に頼らずに学生生活を送れる
一つ目のメリットは、「親に頼らずに学生生活を送れる」ことです。
親に学費を払ってもらったり、
一人暮らしの人は、
親から毎月仕送りを貰ったり、家賃を払ってもらったりしている人も多いのではないでしょうか?
奨学金を受給することによって、親への負担を減らすことができます。
少なくとも、生活費は奨学金で賄うことができると思います。
バイトに当てていた時間を自由に使える
二つ目のメリットは、「バイトに当てていた時間を自由に使える」ことです。
文部科学省の調査によると、アルバイトの平均時間は、9.3時間/週です。
(参考:文部科学省 大学生の学習実態に関する調査研究について(概要))
また、アルバイトの時間が長くなるほど、学業に悪影響が出るというデータもあります。
奨学金を受給することによって、バイトでお金を稼ぐ必要性がなくなれば、
学生の本業である授業や勉強、研究活動に専念することができると思います。
特に、実験や研究活動で忙しい、理系の大学院生はバイトをする時間の確保が非常に難しいことから、
奨学金の受給をオススメします。
優れた業績を残すと、返済免除になる可能性がある
三つ目のメリットは、「優れた業績を残すと、返済免除になる可能性がある」ことです。
大学院生は、在学時の業績によって、奨学金の返済が免除になる制度があります。
返済免除について詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。
【大学院修士必見】奨学金免除を得るポイント(特に優れた業績による返済免除)(日本学生支援機構)(理系修士)
奨学金のデメリット

返済の義務
奨学金のデメリットは、「返済の義務」です。
奨学金を毎月5万円ずつ受給して、それを4年間続けると、
5×12×4 = 240 万円
もの大金になります。
奨学金返済は、卒業半年後から開始します。
返済されたお金は、次の世代の奨学金として使われます。
返済の責任感を持ちながら、計画的に使いましょう。
また、利子付の場合は利子が受給額に上乗せられるので注意しましょう。
実際に奨学金を受給してみて

私自身は、大学生時代に毎月5万円、大学院生時代に毎月8万円ずつ受給していました。
そのおかげで、アルバイトは、
大学生時代:週に2回ほど
大学院生時代:TAのみ
で、十分な時間を研究活動に当てることができたと感じています。
学生時代の時間は貴重です。
自分のためにならず、楽しくもない様なバイトに時間を費やすよりも、
自由な時間をたくさん取ることのできる学生時代に何かに挑戦したりする方が、
その後の人生にも良い影響を与えるかもしれません。
奨学金制度を有効的に利用して、後悔のない学生生活を送って欲しいと思います。
(奨学金の返済は大変なので、計画的に使いましょう。)
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