独創的なペプチドの創薬技術を活かして、近年、急成長を続けている東大発の創薬ベンチャー、
ペプチドリーム株式会社をシリーズで徹底分析します。

最近、大手製薬企業と次々と共同研究を開始しているニュース見た!

ペプチドリームは独創的な技術で、世界中から注目を集めているよ!

なんで注目を集めているのか分かりやすく教えて欲しい!

製薬企業ではたらく研究者の視点から、分かりやすく企業分析していきます!
シリーズ①の今回は「ペプチドリームの業績推移」を解説します。

まずは、業績推移を実際の決算データを使って解説します!
時価総額
ペプチドリームの時価総額は6641億円です。(2021年3月24日時点)
国内の製薬企業では第12位です。
製薬企業の時価総額ランキングは下図にまとめました。(参考:Google Finance)
順位 | 製薬会社 | 時価総額 |
1 | 中外製薬 | 7兆4214億円 |
2 | 第一三共 | 6兆9000億円 |
3 | 武田薬品工業 | 6兆7169億円 |
4 | アステラス製薬 | 3兆2786億円 |
5 | 大塚HD | 2兆6123億円 |
6 | エーザイ | 2兆2091億円 |
7 | 塩野義製薬 | 1兆8707億円 |
8 | 協和キリン | 1兆6983億円 |
9 | 小野薬品工業 | 1兆5271億円 |
10 | 田辺三菱製薬 | 1兆1262億円 |
11 | 大日本住友製薬 | 8097億円 |
12 | ペプチドリーム | 6641億円 |
13 | 大正製薬HD | 6351億円 |
14 | 久光製薬 | 6294億円 |
15 | 参天製薬 | 6205億円 |

そもそも時価総額って何?

簡単に言うと、その企業を買収するのに必要な金額だよ!

大日本住友製薬、大正製薬とかの大手製薬会社と肩を並べるほどの実力があるんだ!

株式市場の評価も高いね!
海外の投資家からの評判も良いんだ!
海外の投資家からの評判も良いんだ!

何がそんなにすごいの?

次世代の薬と言われている「ペプチド」の、創薬プラットフォームを作ったことだね!
売上と営業利益の推移
売上の推移と営業利益の推移を下のグラフにまとめました。(参考:ペプチドリーム)

業績は、綺麗な右肩上がりだね!

2019年12月期は、決算期変更と開発計画の変更により赤字になっているけど、それ以外は全体的に増収・増益だね!

好調な業績の要因は何なの?

独創的な技術を最大限に活かした、ビジネスモデルにあると言われているよ!

具体的にどういうビジネスモデルなの?

他の大手製薬企業に、技術を貸し出したり、共同研究したりすることで、臨時収入をたくさん稼いでいるんだ!
株価の推移
上図は、ペプチドリームと日経平均の株価の推移を比較したグラフです。
2013年にマザーズ市場に上場した後、2015年に、東証一部に市場変更しました。

業績と同じように、株価も右肩上がりだね!

日経平均株価を大きくアウトパフォームしています!
大手製薬企業から大量のライセンス収入が入って、予想を上回る業績となるたびに、株価が急騰したよ!
大手製薬企業から大量のライセンス収入が入って、予想を上回る業績となるたびに、株価が急騰したよ!

ペプチドリームの技術について気になる!

次回、詳しく説明するよ!
【ペプチドリーム企業分析②】「次世代医薬品ペプチド」と「ペプチドリームの技術」(2021年最新)
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